<Header>
<Author: 元結>
<Title: 石魚湖上醉歌>
<Format: 格式不明>
<Year: 1988>
<BookName: 唐詩三百首詳解  上卷>
<Translator: 田部井文雄>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 石魚湖上の酔歌　並びに序>
<BookPage: 430>
<UsedPage: 1>
<Feature: 5>
<End Header>
<Poem>
石魚湖，
似洞庭，
夏水欲滿君山青。
山爲樽，
水爲沼，
酒徒歷歷坐洲島。
長風連日作大浪，
不能廢人運酒舫。
我持長瓢坐巴丘，
酌飲四坐以散愁。
<End Poem>
<Translation>
漫叟と自称するわたしは、州の公田の米で酒を作り、休養の日に酒を湖上の船に載せて、いささかの酔い心地を得る機会があった。快く酔ううちに、湖岸に船を寄せ、酒杯を手に取って魚の形をした大石に向かい、酒を二艘並べてつなぎ合わせた他のもやい船にも移し載せさせて、すべての船中に座っている人々に飲ませることにした。

わたしはその時心の中で思うのだった。「洞庭湖岸の巴丘に近づき、湖中の君山のあたりに於て酒を酌み、多くの人々が洞庭湖のあたりに座り、酒を戦せたもやい船は浮かびただよいつつ、湖水の波に洗われて往き来しているのではないか」と。そこで歌を作ってそれを口ずさむのである。

石魚湖は洞庭に似ていて、夏の水が湖を満たそうとする時、魚の形の大石は、ちょうど洞庭湖中の君山が青々と見えているかのようだ。

その山を酒樽とし、その水を酒の池として、飲み仲間たちの姿は、一人一人はっきりと見えて、湖中の島に座っている。

大風が毎日吹いて大きな波を立てるが、われわれが、酒盛りの船を動かすことをやめさせることはできない。わたしは、長大なひさごを持って、巴丘にも比すべき、石魚湖の山に座って、満座の人々と酒をくみかわし、心中の憂愁を払うのである。
<End Translation>